トレードの話題で「リスク管理が重要だ」と言われることは多いです。
損切りを入れる。
ロットを抑える。
想定外を排除する。
どれも正しい考え方です。
ただ、専業トレーダーの話をそのまま兼業に当てはめてみても、兼業トレーダーである私には どこか噛み合わない感覚が残りました。
今回は、専業のリスク管理と兼業のリスク管理は、そもそも別物という内容を解説します。
専業トレーダーのリスク管理の前提
専業トレーダーのリスク管理は、「リアルタイム管理できる」ことが前提になっています。
相場を見続けて、異変があればすぐ対応できる。
判断を連続して出せる。
この環境では、リスクは主に「価格変動」に集約されます。
値幅。
ロット。
リスクリワード。
これらを調整することで、いつでもリスクをコントロールできるのが、専業トレーダーのみの特権なのです。
兼業トレーダーの現実
一方、兼業トレーダーは違います。
相場を見られない時間が多いですし、深い思考をしていても仕事で中断されてしまいます。
私自身、トレードができるのは、昼休みやトイレ休憩、帰宅後や就寝前といった、限られたすき間時間が中心でした。
株だろうとFXだろうと、常に管理できるわけではありません。
この時点で、専業トレーダーとはリスク管理の体勢がまったく変わってしまうのです。
兼業における本当のリスク
兼業トレーダーにとっての最大のリスクは、価格変動そのものではありません。
管理できない状態でポジションを持つ。
仕事に判断力が使われた後に、さらに判断を重ねる。
休憩時間が終わり仕事に戻るため、売買判断が完了せずチャンスを逃す。
これらは、トレーダーとしての能力とは無関係であり、兼業トレーダーである限り防げません。
兼業トレーダー向けのリスク管理とは
この経験以降、私はリスク管理の基準を変えました。
「損をする可能性は高いのか?」
ではなく、
「管理できないなら、持たない」
に変えたのです。
管理できない時間帯には、ポジションを持たない。
判断力が低下している日は、新規エントリーを入れない。
疲れている日は、予約注文だけにする。
仕事をしていると、
「今この瞬間、暴落していたらどうしよう……!」
と考えてしまい、落ち着きがなくなります。
そのような事態を避けるために、「管理できないなら、持たない」が有効なのです。
総括
専業のリスク管理と兼業のリスク管理は、前提からして違います。
もしリスク管理がうまく出来ていないなら、テクニックや手法ではなく、その前提が自分の生活に合っているかを一度見直してみてください。

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