トレードを学んでいると、「再現性が大事だ」という言葉をよく聞きます。
- 同じ条件で。
- 同じ判断をして。
- 同じ結果を積み上げる。
理論としては、非常に正しい考え方です。
ただ、兼業トレーダーとして続けてきた中で、私は次第に その言葉に違和感を持つようになりました。
今回は、兼業トレードでは「再現性」よりも「安定性」を優先した方がうまくいく理由を整理します。
仕事によって毎日変わる前提
兼業トレーダーの一日は、毎回同じではありません。
仕事の状況により、忙しい日もあれば、余裕のある日もあります。
私の場合は、仕事の内容や負荷によって、帰宅後などに相場に向かうときの状態が大きく変わっていました。
この時点で、専業トレーダーがよく言う「再現性」は崩れていたのです。
再現性が崩れていた理由
以前は、どんな日でも同じ条件でトレードしようとしていました。
「今日は疲れている…」
「集中しきれない…!」
それでも、同じ条件なら入るべきだと考えていました。
結果として起きたのは、判断の質の低下です。
ルールは守っているつもりでも、確認が浅い。
結果として、ルールを破っていた…と、後から気付く。
迷いが増える。
微妙なミスが重なる。
トレードルールをなぞってはいるが、中身が伴っていない…
そんな感覚がありました。
「安定性」という基準
安定性とは、毎回同じ行動をすることではありません。
どんな状態でも、大きく崩れないこと。
致命的な事故を起こさないこと。
判断が荒れた日は、自然とブレーキがかかること。
このように、安定感がある状態を意味します。
兼業トレードでは、この性質の方が重要だと感じています。
兼業トレーダーは、トレードをするときの判断力が日によって変動します。
・仕事で消耗してしまった日。
・余力が残っている日。
専業トレーダーと違って、職場での疲労がトレードにも多大に影響を及ぼします。
つまり、同じルールを同じ精度で再現すること自体が、難しい構造なのです。
私が基準を切り替えた理由
この考え方に変えてから、私は自分に問いかける質問を変えました。
「今日は、トレードルールを厳密に再現できたか?」
ではなく、
「今日は、トレードが崩れなかったか?」
「判断が荒れそうな日に、無理をしなかったか?」
「事故を避けられたか?」
この視点にしてから、トレード全体の振れ幅が小さくなっています。
兼業トレードでは、派手な勝ちよりも、静かな安定の方が長く続くと感じています。
総括
兼業トレーダーにとって重要なのは、完璧な再現性ではありません。
日々の自分の状態が違っても、大きく崩れない安定性です。
もしいつもと同じルールが苦しく感じ始めたら、「安定性」を基準にできているか、一度見直してみてください。


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