兼業トレーダーとしてトレードを続けていると、
「もっとルールを厳密にした方がいいのではないか?」と考える瞬間があります。
条件を増やす。
銘柄選別を厳しくする。
判断精度を上げる。
理屈としては、正しそうに見えます。
しかし、仕事で消耗する日が多いほど、この方向が逆効果になる場面を何度も経験してきました。
今回は、「仕事で消耗する人」ほど、注文ルールをシンプルにすべき理由を整理します。
仕事で奪われているもの
仕事が荒れた日は、体力よりも先に思考力が削られます。
注意を張り続ける。ミスを防ぐ。周囲に気を配る・・・。
私の場合、仕事を終えた時点で「もう細かいことを考えたくない!」という状態になっていました。
これは特定の職種に限った話ではありません。
判断を使う仕事であれば、誰にでも起こり得ます。
ルールを複雑にした日の違和感
以前の私は、疲れている時ほどルールを増やそうとしていました。
「これなら失敗しないはず」
「これも確認しておこう」
そうやって どんどん条件を足していく。
しかし、実際に相場を前にすると、そのルールを正確に適用できません。
どれを優先するのか迷う。
例外かどうかで悩む。
ルールを複雑にすればする程、エントリー判断が難しくなってしまい、結局はその場の感覚に頼ってしまう。
もはや、考えること自体が、負担になっていたのです。
なぜ消耗しているほどシンプルさが必要なのか
注文ルールを守るには、判断の為の思考力が必要です。
- 条件を確認する。
- 当てはめる。
- 最終的に決断する。
しかし、仕事で判断力を使い切っていると、この一連の流れが成立しません。
ルールが複雑なほど、思考が追い付かず、ルールを守れない可能性が高くなるのです。
結果として、ルール破りが増える。
これは元来の思考力の問題ではなく、設計の問題です。
私が意識するようになった注文設計
この経験以降、私は注文ルールを極端にシンプルにしました。
- エントリー条件=陽線が〇本連続
- 損切りラインは「現在値より〇ティック下」と固定
- 利確はトレールストップ
- 疲れている日は、トレードしない
このように予め決めておけば、迷う余地を減らせます。
そして、考えなくていい部分が増えるほど、本当に見るべきところに集中できるようになります。
すると、判断の質が安定していったのです。
シンプルさは、妥協ではない
トレードルールをシンプルにすることは、トレード精度を下げる行為ではありません。
むしろ、煩雑なことに有限の判断力を使わず、本当に重要なことに判断力を回すための防衛策です。
特に、仕事で日常的に判断力を消耗する人ほど、この”シンプル化”が必要です。
兼業トレードでは、まず「判断力を守る方法」を追求する方が、結果につながりやすいと感じています。
総括
仕事で消耗する人ほど、複雑な注文ルールはリスクになります。
「判断力を消費しないためのルール」
「判断力が少ない状態でも守れるルール」
を設計することが、安定したトレードへの第一歩です。
もしエントリー判断が重く感じ始めたら、ルールを増やすのではなく、削る方向を検討してみてください。


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