兼業トレーダーを続けていると、逆指値をやたらと動かしたくなる日があります。
最初に決めた位置が悪いわけではない。
相場環境が急変したわけでもない。
それでも、少しの値動きやニュースで、つい逆指値に手を伸ばしてしまう。
今回は、仕事中の連絡が多かった日、なぜ逆指値を動かしたくなるのか?を解説します。
仕事中に起きていたこと(事実)
この日は、仕事中に細かな連絡が何度も入っていました。
チャット通知。
電話。
確認のメール。
一つひとつは短時間ですが、集中が頻繁に中断される状態です。
私の場合は、即レスが求められるやり取りが続いていました。
これは特定の職種に限った話ではありません。
現場からの呼び出し。
進捗確認。
些細な問い合わせ。
仕事の種類に関係なく、「集中している時に、細かく割り込まれる状態」を経験する場面は、意外と多い物です。
このような状況で、奪われるのは作業時間ではありません。
奪われるのは、一つの判断に腰を据える集中力です。
その時の自分の状態
仕事を終えた時点では、さほど強い疲労感は自覚していませんでした。
ただ、頭の中が常に何かに警戒している状態でした。
「連絡が来るかもしれない。」
「何か見落としているかもしれない。」
そんな警戒心が、無意識に残っていたのです。
この状態では、「1つの事に集中する」という行為自体が不安になります。
せっかく集中していても、他の事柄に割り込まれてしまい、それまで高めた集中力がムダになってしまうからです。
なので、雑多な事への判断を終わらせたつもりでも、気持ちは終わっていない。切り替わっていないのです。
トレードへの影響(結果)
その日のトレードは、一見すると いつも通り行っていた様に見えたでしょう。
しかし、ポジションを持った後の行動が いつもと違っていました。
・含み損になると、すぐに逆指値を近づけたくなる。
・少し含み益が出ると、今度は守りたくなって引き上げたくなる。
結果として、逆指値が「戦略」ではなく、「不安への反応」になっていました。
原因の仮説(なぜそうなったか)
仕事中の連絡が多い日は、脳が「即反応モード」に切り替わります。
・通知に すぐに反応する。
・呼ばれたら すぐに対応する。
その繰り返しで、判断は常に未完了の状態になります。
すでに終わらせた事柄なのに、それを意識し続けてしまうのです。
この状態が夜まで残ると、トレードでも「放置する判断」が取りづらくなります。
例えば、逆指値を使用する場合にも悪影響を与えます。
逆指値は、本来「買い(売り)の条件を設定して放置➜自動で実行される」ための仕組みです。
しかし、とつぜん割り込んでくる細かい仕事に反応し続けた一日の後では、「放置する」という感覚が戻らない。
結果として、
- 何回もチャートを確認
- 少しの変化に過剰反応
- 手動で逆指値を動かし続けてしまう
↑こんなことを繰り返していました。
どのような職種や仕事内容でも、同じ集中を妨害されることがあるなら、同じ状況は起こりえます。
対策の方法
この経験以降、私は「判断の割り込み」が多かった日は、逆指値を動かさないルールを強化しました。
最初に決めた位置から、相場構造が崩れない限り変更しない。
不安になったら、逆指値ではなく、自分の状態を疑う。
どうしても触りたくなった場合は、その日は新規エントリーを控えます。
判断力が落ちている状態で、すでに決めた逆指値をいじっても、結果は良くならないからです。
兼業トレードでは、「触れる回数を減らす」こと自体が、有効なリスク管理になると感じています。
総括
連絡が多い日は、一度決めたはずの逆指値を、後から動かしたくなる心理が強まりやすくなります。
もし逆指値を頻繁に動かしていた日があれば、その日の仕事で「即 反応を求められていなかったか」を一度振り返ってみてください。


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