兼業トレーダーを続けていると、あとから振り返って「なぜあんなトレードをしたのか?」と思う日があります。
・大きく負けたわけではない。
・相場が荒れていたわけでもない。
それでも、判断の動機が どこかズレていたのです。
今回は、”上司の理不尽な指示” を受けた日に起きやすい「取り返しトレード」について整理します。
仕事中に起きていたこと(事実)
この日は、仕事の中で納得しづらい指示を受ける場面がありました。
指示内容の説明が不十分だし、その理由も曖昧でした。
それでも、立場上、反論はできない。
私の場合は、「今は従っておこう」という形で、不満を飲み込むような対応が続いていました。
しかし、これは特定の職種に限った話ではありません。
急な方針転換。
現場の状況を無視した指示。
後出しの要求。
仕事の種類に関係なく、「納得いかない指示を受ける」という状況は起こりえます。
この日、奪われていたのは時間だけではありません。
自分の判断が尊重されているという感覚も奪われていたのです。
その時の自分の状態(行動・感情)
仕事を終えた時点では、強い怒りを表に出していたわけではありません。
むしろ、感情を抑えてやり過ごしたという感覚に近かったと思います。
ただ、内側では別の変化が起きていました。
「自分は正しい。でも、それを証明する場がない。」
そんな状態です。
納得いかない判断を飲み込む時間が続くと、心の奥底では「自分の判断が正しかったと確認したい欲求」が残っていたのです。
それは怒りというより、”違和感”に近いものでした。
トレードへの影響(結果)
その日のトレードも、昼休みや帰宅後の就寝前など、いつも通りに すき間時間で行っていました。
株もFXも、普段と変わらずチャートを開いています。
ただ、エントリーの理由が微妙に変わっていました。
条件が揃ったから、というより、
「ここで何か当てたい」
「ここで正しさを取り戻したい」
そんな動機が、判断の奥に混じっていたと思います。
利益を出すためではなく、自己肯定感を取り戻すためのトレード。
結果として、根拠が薄い場面でもエントリーし、負ける。
取り返すために、すぐに次を探す・・・
そんな悪循環に陥っていたのです。
「自分の判断は、間違っていないはずだ。」
心のどこかにこういう声が響いていました。
原因の仮説(なぜそうなったか)
理不尽な指示を飲み込むと、「判断の主導権」が、弱まっていく感覚を感じます。
もちろん、仕事中は忙しくて中々自覚できませんが、後から自分の心境を振り返ってみると、否定するような言葉を浴びせられたわけでもないのに、否定されたような心境になっていたのです。
この状態が続くと、人は職場以外の別の場所で「判断の主導権」を取り戻そうとします。
そのための場所として、会社の人間に干渉されないトレードの世界を利用してしまっていたのです。
むろん、そんな理由・心境でトレードをしても、成績が悪化していくのは、明白と言えるでしょう。
対策の方法
この経験以降、私は「理不尽な指示を飲み込んだ日」は、トレードを控えるようにしました。
トレードでは、テクニックやノウハウよりも、それを扱うためのメンタルこそが最重要です。
なので、自己肯定感を取り戻すためのトレードであろうと、はたまた仕事で失敗した鬱憤を晴らすためのトレードであろうと・・・
どんな理由であれ、メンタルが良好でないなら、トレードを控えるのが一番です。
それを心がけるだけで、衝動的なトレードをすることは激減しました。
結果、資金をムダに危険にさらすこともなく、今日まで兼業トレーダーとして生き残れているのです。
総括
理不尽な指示を飲み込んだ日の取り返しトレードは、相場ではなく仕事中の判断抑圧が原因かもしれません。
もしトレードで「正しさを取り戻そう」としていた日があれば、その日の仕事でネガティブな感情を飲み込んでいなかったか?
を一度振り返ってみてください。
心当たりがあるなら、勇気をもって、トレードを休みましょう。
それが、長期にわたってトレードの世界で 生き残る秘訣です。


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