兼業トレーダーを続けていると、「今日は仕事で何も成果を出せなかった・・・」と感じる日があります。
成果が出ないから、評価されない。自分の判断が通らない。
そんな日に限って、帰宅後の夜の相場で「何とか勝ちたい」と思ってしまうことがあります。
今回は「仕事で成果を出せなかった日」に、相場で勝とうとすることが、なぜ危険なのか?を解説します。
仕事で起きていたこと
この日は、仕事の中で明確な失敗をしたわけではありませんでした。
ただ、自分なりに考えて出した案が通らない。
工夫したつもりの行動が評価につながらない。
周囲の成果と比べて、自分だけが前に進めていないように感じる。
努力が結果として返ってこない感覚が一日を通して続いていました。
ただし、これは特定の職種に限った話ではありません。
数字が出ない営業日。
ミスが目立った現場作業。
ノルマはこなしたが なぜか達成感がない日。
仕事の種類に関係なく、「成果を出した実感がない」と感じる日は 起こりえます。
その時の自分の状態(行動・感情)
仕事を終えた時点で、強い怒りや焦りを自覚していたわけではありません。
むしろ、「まあ、こういう日もある」と自分に言い聞かせていたと思います。
ただ、後から振り返ると、精神に 小さな引っかかりが残っていました。
今日は、何も残せていない。自分の価値を示せていない。
いわば、自己肯定感が下がっている感覚です。
この状態になってしまったら、強い感情としてわかりやすく噴き出すよりも、「自己肯定感を取り戻したい!」という行動として現れやすいと感じます。
トレードへの影響
そして帰宅後、いつも通りトレードを開始しました。
ただ、相場に向かう心境が、いつもと違っていました。
期待値が高いから入る。
条件が揃ったから入る。
というよりも、
「今日は、必ず勝ちたい!」
そんな気持ちが、冷静な判断よりも優勢だったたと思います。
その結果、エントリー基準は自然と緩み、強引なエントリーをしてしまいました。
「負けたまま一日を終えたくない!」という、職場と相場を ごっちゃにした意識になっていたのです。
原因
仕事で上手くいかなかった日は、「自分の判断が正しかった」という自己肯定感が不足しやすくなります。
この不足は、自己否定や落ち込みとしてではなく、「結果で取り戻したい」という行動で表に出やすい。
相場は、結果がすぐに数字として返ってくる場所です。
そのため、仕事で得られなかった達成感や肯定感を、相場で利益という ”プラスの数字” を得て補おうとしてしまう。
しかし、この時点で、トレードの目的はズレています。
優位性を取りにいく判断ではなく、「自己肯定感を回復するための判断」になっている。
この状態では、勝っても再現性はなく、負けた場合はダメージが大きくなります。
重要なのは、これが特定の職種や性格の問題ではないことです。
「今日は仕事で成果を出せなかった」と感じた日であれば、仕事内容に関係なく、誰にでも起こりうる状況なのです。
対策の方法
この経験以降、私は「仕事で成果を出せなかった 感覚が強い日」は、トレード前に一つだけ確認するようにしています。
- 今日は、相場で勝ちたいのか?
- それとも、条件が揃ったから入ろうとしているのか?
もし前者の気持ちが強ければ、その日はエントリーを見送ります。
相場は、感情でエントリーすべきではないからです。
手法を変えるのではなく、トレードをする目的を確認する。
それだけで、「自己肯定感を取り戻すためのトレード」はかなり減りました。
兼業トレードでは、こうした日をあらかじめ除外する判断が、長期的な安定につながると感じています。
総括
「仕事で勝てない日」に相場で勝とうとするのは、トレードの目的が「自己肯定感の回復」にすり替っている恐れがあります。
もし帰宅後のトレードで判断が荒れた日があれば、その日の仕事で「何を取り戻そうとしていたのか?」を一度振り返ってみてください。


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