兼業トレーダーを続けていると、
相場や手法に大きな変化がないのに、なぜかエントリー回数だけが増える日があります。
大きく負けているわけでもない。
ただ、チャートを「少し触りすぎた」と 後から感じるのです。
思い返してみると、他人の愚痴を聞いた日に、高確率でそのような事が起こっていました。
今回は、仕事中に他人の愚痴を聞いた日、なぜエントリーが増えるのか?を整理します。
仕事中に起きていたこと(事実)
この日は、自分自身がトラブルの当事者だったわけではありません。
同僚や取引先、あるいは上司から、仕事に関する不満や愚痴を聞く時間が続いていました。
それらの内容はさまざまでした。
誰が悪い、
何が理不尽だ、
どうしてもうまくいかない。
私は話を聞いているだけの立場でしたが、相づちを打ち、状況を理解し、感情を受け止める必要がありました。
一見すると、何かを決断したり、判断を下したりする場面ではありません。
ただ、この時間によって奪われていたのは、集中の持続と、頭の静けさでした。
ここで挙げている「愚痴を聞く」という出来事は一例です。
クレーム対応、
板挟みの調整役、
感情的な相談への対応など、
どんな仕事でも、同じ状況はいつでも起こりうるのです。
その時の自分の状態(行動・感情)
仕事を終えた時点では、強い疲労感は感じませんでした。
ただ、頭の中は、なぜか落ち着きが ありませんでした。
誰かの不満。
納得できない出来事。
解決しない話の断片。
それらの情報が持つネガティブな感情が、(自分の問題ではないにもかかわらず)頭の中に残り続けていた状態です。
自分の判断や感情ではないネガティブな感情を、長時間 浴びせられていた。
その結果、集中力は分散し、物事に深く没頭する感覚が弱まっていたのです。
トレードへの影響(結果)
その日のトレードも、昼休みやトイレ休憩、帰宅後の就寝前など、いつも通りのすき間時間で行っていました。
普段と同じようにチャートを開いています。
ただ、普段と 明らかに違っていたのは、チャートとの距離感でした。
強い根拠があるわけではないのに、少し気になる。
エントリーするほどではないが、何かしたくなる。
結果として、ムダな思考を繰り返してしまい、ただただ判断力を消耗していました。
集中が浅く、判断が散漫になっていたのです。
原因の仮説(なぜそうなったか)
他人の愚痴を聞く時間が続くと、自分の判断力が消耗します。
なぜなら、愚痴を聞くという行為は、感情の処理を肩代わりする行動だからです。
共感し、理解し、否定せずに受け止める。
この過程で、意識しないまま集中力が削られていきます。
その状態でトレードに入ると、深く考えるための集中力は戻りません。
代償として、浅い考えのもとの行動が増えやすくなります。
重要なのは、これは職種に関係なく起こる状況…だということ。
愚痴に限らず、他人のネガティブな感情を受けた日であれば、誰にでも起こりえます。
対策の方法
この経験以降、私は「他人のネガティブな感情を多く受けてしまった日」は、トレード前に一呼吸置くようにしています。
瞑想してもよい
軽く運動してもよい
少し時間をとって、精神を落ち着かせる猶予を確保するのです。
そして、チャートを開いてもすぐにはエントリーせず、冷静に自分の精神状態を感じる。
もし、自分の精神がいつもより不安定だと思えば、その日は集中が戻っていないと判断します。
その場合は、新規エントリーを控えます。
兼業トレードでは、「集中力は、他人のネガティブ感情で乱される」という前提を意識して行動することが、結果的に安定につながると感じています。
総括
仕事の愚痴を聞いた日の判断の荒れは、相場ではなく集中力の消耗が原因かもしれません。
もしトレードで衝動的なエントリーが増えた日があれば、その日に他人のネガティブな感情を受けていなかったか、一度振り返ってみてください。


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